8.向上の法則


★ すべての霊的法則は、私たちを真の幸せに導いている

こ こまでの八つの法則を振り返ってみましょう。あなたは永遠に生き続ける霊的存在であり(霊魂の法則)、魂を磨いて大霊に少しでも近づけるよう、ひたすら浄 化向上を目指しています(階層の法則)。そのためにあなたはこの世に生まれ、自分の波長やカルマが引き寄せたものを通じて、多くを学んでいます(波長の法 則、因果の法則)。より多くを学ぶためには、まずあなた自身の宿命を受け入れ、運命の仕組みを知ることが大切です(運命の法則)。人生の旅には苦難がつき ものですが、どんなときもあなたは守護霊や類魂の愛に包まれています(守護の法則、類魂の法則)。これらの法則は個々に独立して存在しているのではなく、渾然(こんぜん)としてからみ合い、相互に作用し合いながら働いています。どれ一つ欠けても、私たちは霊的真理を語ることはできません。そして霊的法則 は、時間的にも空間的にも、私たちの想像が及ばないほどの大きな規模で、しかも一つの見落としもなく正確に働いています。一体このような大がかりな法則が 働いているのは、何のためなのでしょうか?それは、もうここまで読んであなたにはおわかりの通り、すべての魂が大霊つまり神と一つになるためです。これを 個人レベルでわかりやすく言えば、霊的法則は、私たちが真の幸福を得るために働いているのです。これが、向上の法則です。一般的に考えられている幸せは、 この世の視点で考える幸せであり、物質的価値観に基づいていることがほとんどです。しかし、霊的視点で見た幸せは違います。ときには苦難に遭い、試練を克 服しながら、愛を学び、自らの魂の濁りをきれいにしてゆくこと。それこそが魂の真の幸せであり、神に近づいてゆく唯一の道なのです。このように書くと、大 霊に近づくことなんて私は別に望んでいないと思う人がいるかもしれません。それよりもあなたは、今すぐ素敵な恋人を見つけることや、棚ぼた式にお金持ちに なることを幸せとして望むかもしれません。波長の法則も因果の法則も、あなたにはただ厳しいだけに思えるかもしれません。霊的真理をよく理解できないうち は、それもある程度は仕方のないことでしょう。では、逆を考えてみましょう。たとえば、因果の法則が働かない世界を想像してみて下さい。あなたはどんなに 悪いことをしても、人をつらい目に遭わせても、仕返しを受けることもなければ、同じ目に遭って自分のしたことを思い知らされることもありません。あなた は、自分の欠点にいつまでも気づかされませんから、人に迷惑をかけ続けながら一生を過ごして行きます。一見、喜ばしいことに思えるかもしれません。欲望を 叶(かな)えたい放題の、楽な人生に思えるかもしれません。でもこれは、大霊に見放された状態なのです。あなたは罪を犯したまま、ゆがんだ性格を持ったま ま、波長の法則に従って、否定的なエネルギーの雪だるまのようになってゆきます。未浄化霊や邪霊も寄り集まって来て、守護霊や神様の光のメッセージなど、 まるで届かなくなってしまいます。それは周囲にも波及し、この世の人間たちは堕落して行く一方になります。こうした地獄の状態に比べ、因果の法則があるお かげで、私たちが自分のどんなに小さな間違いにも気づくことが出来るということは、とても幸いなことだと思いませんか。私たちがどんなに逃げようとして も、その間違いを改められるまで必ず挽回(ばんかい)のチャンスを与えられるのですから、とてもありがたいと思いませんか。因果の法則は、向上を約束して いる法則、幸せを約束している法則なのです。たとえ落ちこぼれであっても、私たちが天使であり続け、いずれは必ず神と一体化するのだということを絶対的に 保証している、ありがたい法則なのです。

★ 与える人生こそが幸せな人生

霊 的視点で考えると、他人に対する見方が変わってくると思います。階層の法則や類魂の法則のところで、他人は皆あなたと同じ大霊の一部だと書きました。霊界 においては魂は皆つながっているのですが、この世ではその部分部分が肉体という物質に宿るため、別個の存在になるのです。なぜかと言えば、別々でいてこそ 私たちはお互いを磨き合えるからです。ぶつかり合い傷つけ合いながら、お互いに切磋琢磨(せっさたくま)してゆけるからです。物質界での他人は、霊的に見 れば大霊を目指す仲間ですから、共に魂を磨くために出会い、お互いの成長を助け合っているのです。あなたが愛を理解して、本当の幸せと出会うまでに、どん なに多くの人達があなたを助けてくれているか、数えきれないほどです。あなたを愛するという直接的な形で愛を教えてくれる人もいるでしょう。反対に、あな たを憎むという形で、かえってあなたに愛の大切さを教えてくれる人とも出会う事でしょう。あなたを憎む人は、あなたに憎まれることの悲しみや苦しみを教え てくれる人なのです。あなたは憎まれた経験から、愛の素晴らしさを知るチャンスをもらえたのですから、決してその人を憎しみ返してはいけません。その人は 大事なことを教えてくれたにもかかわらず、あなたを憎んだという負のカルマを背負ってもいるのです。あなたが愛を知るために、その人の魂は苦しんでいま す。この事実を、あなたは知らなければなりません。とにかく、霊的真理を学び、常に愛と思いやりを、周りの人たちに施して行きましょう。してもらったか ら、してあげるという受け身の姿勢ではなく、あなたがまずはじめに愛と奉仕の気持ちを周りの人々に与えることが大切です。愛情がほしければ、自分から率先 して愛情を与えられる人になり、幸せがほしければ、誰よりも先に幸せを与えられる人になることです。もちろんそこに打算の気持ちがあってはいけません。こ れだけ愛を与えたんだから、これだけ返ってこないとおかしいという計算づくの愛は、本物ではありません。打算も否定的なエネルギーなのです。

★ 今こそ、広い意味での類魂としての自覚を持って下さい!

人 間の想念は強力です。たとえあなた一人が憎しみの波動を放つだけでも、必ず何らかの影響が生じます。それが仮に百人、千人といった単位で、今この瞬間に放 たれたとしたらどうなるでしょうか。それは大きな憎しみのエネルギーとなり、目に見える形をとって現実化します。さらにそこへ、波長の法則に従って、低級 霊までもが感応します。その結果が、今の世の中にはびこる通り魔殺人、暴動、戦争、自然破壊であると残念ながら言えるのです。地球上がまさに今、低級霊の 住み家となりつつあるのです。今の日本や世界の状況を見ていると、一刻も早くみんなが波長を高くし、良い種をまかなくては間に合わないところにまで来てい ると思いませんか。類魂の法則で書いたように、人類はすべて広い意味での類魂です。今どんな状況も自分自身の事として受けとめ、考え、共に改めて行くこと が、私たちに必要とされています。遠い国の戦争に対しても、日本のどこかで起きた事件に対しても、私たちは無関心であってはなりません。身近な社会現象に も、同じようなことが言えます。隣の家の問題も、友達の悩みも、自分自身には関係がないとは言い切れないのです。「すべての存在はもともと、ひとまとまり の広い意味での類魂であり、共に神を目指して向上している仲間である。」 このたった一つの叡智(えいち)を皆が得ることができるならば、想像すら出来ないほど私たちは世界を大いに救うことが出来ます。私たち一人一人が、救世主 であることをしっかりと自覚することが、今まさに必要なのです。






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